薬剤師と資格

保険薬剤師について

保険薬剤師とは

薬剤師の仕事の1つである【調剤】は薬剤師の資格があればどなたでも行うことができますが、社会保険や国民健康保険を取り扱う保険調剤薬局で薬剤師として勤めるためには保険薬剤師の登録が必須です。
保険薬剤師として登録し、保険調剤薬局に務める薬剤師を保険薬剤師と言います。

保険薬剤師は何故登録が必要なのか

保険薬剤師は調剤の他に保険に関する知識を身に着け、保険点数の算定方法や一部負担金等の患者さんからの質問にも的確に答える必要があるからです。これは薬剤師としての仕事に加え、保険を扱う専門家としてのスキルを求められています。
現在、調剤薬局のほとんどは保険の取り扱いがある保険調剤薬局と言われており、保険薬剤師の登録が必須となります。一方で病院勤務の薬剤師の保険薬剤師登録は不要です。病院内では保険医療を提供しているのは医師と考えられているからです。

保険薬剤師の登録方法
■登録を行う機関:勤務先がある都道府県を管轄している地方厚生局
■登録方法:窓口または郵送
■登録を行う人:登録を受ける薬剤師(本人)
※勤務先である保険薬局で行ってくれる場合も多いようです。
■登録を行う書類:保険薬剤師登録申請書
※申請書は1枚です。添付するのは薬剤師免許の写し、登録申請に関する連絡票です。
※各厚生局のホームページよりダウンロードが可能です。
■登録にあたってかかる費用:0円
■登録後の流れ
【保険薬剤師登録票】が資料や書類と共に勤務先へ届きます。同時に地方厚生局事務所のホームページ内に登録されたことが公示されます。
また、保険薬剤師登録票交付後には「新規指定時集団指導」という研修を受けます。
保険薬剤師登録の変更
  • (1) 異動や転居・転職で主たる勤務都道府県が変更となった場合
         ※変更前の担当厚生局に異動届を提出します
  • (2) 氏名に変更があった場合
  • (3) 保険薬剤師が死亡・失踪の宣告を受けた場合
  • (4) 保険薬剤師の登録を抹消する場合
  • (5) 保険薬剤師登録票などを紛失し再交付を受ける場合

薬剤師認定制度

最新薬学を学び、患者さんへ適切な情報を提供・提案をしていくため、常に薬剤師として高い資質を保持していくということ(生涯研修)を目的に作られた制度です。

1.研修認定薬剤師
認定団体 日本薬剤師研修センター
取得条件 4年以内に40単位/1年で5単位以上
試験 なし
更新年と条件 3年ー過去3年で30単位/1年で5単位以上
2.日病薬病院薬学認定薬剤師
認定団体 日本病院薬剤師会
取得条件 日本病院薬剤師会の会員、3年で50単位
試験 あり
更新年と条件 6年-過去6年で100単位
3.日本医療薬学会認定薬剤師
認定団体 日本医療薬学会
取得条件 薬剤師免許および当学会会員5年以上、研修施設で1年以上の研修、年会またはシンポジウムに2回以上参加、国際・全国学会で2回以上の発表かつ1回は筆頭発表者、国際・全国学会誌に論文掲載2回以上かつ1回は筆頭著者
試験 あり
更新年と条件 5年-当学会会員、研修50単位、発表ならびに論文掲載に係る単位で30単位以上
実務実習指導薬剤師

薬学部の学生が実習を行う際に、その指導にあたる薬剤師を指します。もともとは薬学部が6年制になり学生を長期的に指導できる薬剤師を配置する必要に迫られたためにできた制度です。日本薬剤師研修センターが認定する薬局向けの【認定実務実習指導薬剤師】と、日本病院薬剤師会が認定する病院向けの【日病薬認定指導薬剤師】があり、どちらも薬剤師実務経験5年以上、それぞれの施設で継続3年以上の経験が必須です。また、ワークショップや講習会の受講が必要です。

薬局薬剤師も取得可能な認定・専門資格

在宅療養支援認定薬剤師

在宅療養を行う患者に服薬指導・薬物療法についての提案などを行うことに対し、一定の水準を満たしていると認められた薬剤師

認定団体 日本在宅薬学会
取得条件 薬剤師の実務経験3年以上、前述3団体のいずれかの生涯研修認定薬剤師、所定の研修35単位、在宅事例5件の報告、日本在宅薬学会学会参加、バイタルサイン講習会の受講
試験 あり
更新年と条件 3年-薬剤師の実務経験3年以上、前述3団体のいずれかの生涯研修認定薬剤師、所定の研修30単位(各年5単位以上)、日本在宅薬学会学会参加
緩和薬物療法認定薬剤師

緩和薬物療法において専門的な技術と知識を有していると認められた薬剤師

認定団体 日本緩和医療薬学会
取得条件 薬剤師の実務経験5年以上の当学会員、前述3団体のいずれかの生涯研修認定薬剤師、在宅療養支援診療所と連携した3年以上の緩和ケア従事、5年以内に指定の講習を1回受講、指定の学術大会で2回以上の発表(1回は発表者)、緩和ケア領域の服薬指導15症例以上、薬局開設者の推薦
試験 あり
更新年と条件 5年-過去5年間当学会員、前述3団体のいずれかの生涯研修認定薬剤師、過去5年のうち3年以上の緩和ケア従事、所定の講習100単位(各年10単位以上)、過去5年間に指定の学術大会で発表者として1回発表、過去5年間で緩和ケア領域の介入事例5症例
外来がん治療認定薬剤師

外来がん治療を安全に施行するための知識・技能を有し、地域がん医療において患者とその家族をトータルサポートできる薬剤師

認定団体 日本臨床腫瘍学会
取得条件 薬剤師の実務経験3年以上、当学会会員、前述3団体のいずれかの生涯研修認定薬剤師、指定の研修60単位、外来がん患者サポート事例10例
試験 あり
更新年と条件 3年-直近3年間当学会会員、所定の講習60単位、直近3年で当学会学術大会に1回以上参加、当学会主催の講習会に1回以上参加
精神科薬物療法認定薬剤師

精神科薬物療法に関する高度な知識、技術を持ち、患者の治療と社会復帰に貢献し、安全で適切な薬物療法を遂行する薬剤師

認定団体 日本病院薬剤師会
取得条件 薬剤師の実務経験5年以上、当学会・日本薬剤師会・日本女性薬剤師会のいずれかの会員、指定学会の会員、日病薬または日本医療薬学会の認定薬剤師、申請時点で5年以上精神科薬物療法に従事、精神疾患患者の指導50症例、指定の講習20単位
試験 あり
更新年と条件 5年-直近5年間当学会・日本薬剤師会・日本女性薬剤師会のいずれかの会員、指定学会の会員、日病薬または日本医療薬学会の認定薬剤師、直近5年間に精神科の専門業務に従事、指定の講習50単位、精神疾患患者の指導25症例、直近5年で学会発表1回
精神科専門薬剤師
認定団体 日本病院薬剤師会
取得条件 精神科薬物療法認定薬剤師、指定学会の会員、指定学会で発表3回(うち1回は発表者)、指定学会誌で論文2編(うち1回は筆頭著者)
試験 あり
更新年と条件 5年-直近5年間当学会・日本薬剤師会・日本女性薬剤師会のいずれかの会員、指定学会の会員、日病薬または日本医療薬学会の認定薬剤師、直近5年間に精神科専門業務に従事、指定の講習50単位、直近5年で指定学会で発表1回または指定学会誌で論文1編
漢方・生薬認定薬剤師

漢方薬・生薬に関する専門的知識と解釈が豊富であり、能力・適性とも認められた薬剤師

認定団体 日本生薬学会/日本薬剤師研修センター
取得条件 漢方薬・生薬研修会への参加
試験 あり
更新年と条件 3年-指定の研修30単位
小児薬物療法認定薬剤師

小児薬物療法において適切な薬物指導の提案が可能であり、また保護者に対して的確な説明・助言が可能であると認められた薬剤師

認定団体 日本小児臨床薬理学会/日本薬剤師研修センター
取得条件 薬剤師の実務経験3年以上、小児薬物療法研修会の受講、認定研修施設で1日
試験 あり
更新年と条件 3年-指定の研修30単位(各年5単位以上)
※2回目以降の更新は、指定の研修20単位(各年3単位以上)
プライマリ・ケア認定薬剤師

いつでも質が高く、より良い医療を実現するための医療活動を行うことが可能と認められた薬剤師

認定団体 日本プライマリ・ケア連合学会
取得条件 指定の研修50単位
試験 あり
更新年と条件 3年-指定の研修30単位
公認スポーツファーマシスト

最新のアンチ・ドーピング規則に関する知識を有し、教育現場や選手に医薬品使用に関する情報提供や啓蒙活動を行う薬剤師

認定団体 公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構
取得条件 当機構指定の講習の受講
試験 あり
更新年と条件 4年-当機構指定の講習の受講

病院薬剤師にオススメの認定・専門資格

研修認定薬剤師資格以外にも、病院薬剤師が取得することが推奨されている代表的なものを集めました。

がん薬物療法認定薬剤師

がん治療に必要な薬剤投与について、十分な知識と技術を用いて、質の高い業務を実践していると認められた薬剤師

認定団体 日本病院薬剤師会
取得条件 薬剤師の実務経験5年、当学会・日本薬剤師会・日本女性薬剤師会のいずれかの会員、指定学会の会員、日病薬または日本医療薬学会の認定薬剤師、認定研修施設で実技研修3ヵ月または認定研修施設で3年以上がん薬物療法に従事、指定の講習20単位以上、がん患者への指導実績50症例
試験 あり
更新年と条件 5年-直近5年間当学会・日本薬剤師会・日本女性薬剤師会のいずれかの会員、指定学会の会員、日病薬または日本医療薬学会の認定薬剤師、認定期間中にがん薬物療法に従事、指定の講習50単位、がん患者への指導実績25症例、直近5年で学会発表1回
がん専門薬剤師

がん治療に必要な薬剤投与について、十分な知識と技術を用いて質の高い業務を実践し、他の薬剤師の指導や研究活動も行うことができる能力があると認められた薬剤師

認定団体 日本医療薬学会
取得条件 薬剤師の実務経験5年、当学会会員、前述3団体のいずれかの生涯研修認定薬剤師、認定研修施設で研修5年以上、指定の講習50単位以上、がん患者への薬学的介入50症例
試験 あり
更新年と条件 5年-直近5年間当学会会員、指定の講習50単位、がん患者への薬学的介入50症例
感染制御認定薬剤師

感染制御に関する高度な知識、技術、実践能力を持ち、感染症治療に関わる薬物療法の適切な遂行と患者が安心安全な環境の提供を行う薬剤師

認定団体 日本病院薬剤師会
取得条件 薬剤師の実務経験5年以上、当学会・日本薬剤師会・日本女性薬剤師会のいずれかの会員、指定学会の会員、日病薬または日本医療薬学会の認定薬剤師、申請時点で3年以上ICTに従事、感染制御の薬学的介入20症例、指定の講習10単位
試験 あり
更新年と条件 5年-直近5年間当学会・日本薬剤師会・日本女性薬剤師会のいずれかの会員、指定学会の会員、日病薬または日本医療薬学会の認定薬剤師、直近年間にICTに従事、指定の講習50単位、感染制御の薬学的介入10症例、直近5年で学会発表1回
感染制御専門薬剤師
認定団体 日本病院薬剤師会
取得条件 感染制御認定薬剤師、ICD制度協議会加盟の学会会員、指定学会で発表3回(うち1回は発表者)、指定学会誌で論文2編(うち1回は筆頭著者)
試験 あり
更新年と条件 5年-直近5年間当学会・日本薬剤師会・日本女性薬剤師会のいずれかの会員、指定学会の会員、日病薬または日本医療薬学会の認定薬剤師、直近5年間にICTに従事、指定の講習50単位、直近5年で指定学会で発表1回または指定学会誌で論文1編
妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師

妊娠・授乳期における薬物療法における高度な知識と技術により、母体と母乳の利点に配慮し、胎児や乳児への薬物有害作用に配慮した薬物療法を担えると認められた薬剤師

認定団体 日本病院薬剤師会
取得条件 薬剤師の実務経験5年以上、当学会・日本薬剤師会・日本女性薬剤師会の会(うちいずれかの会員、指定学会の会員、日病薬または日本医療薬学会の認定会は発表者)薬剤師、申請時点で3年以上病院勤務、認定研修施設で40時間以上の履修または3年以上の当該業務従事、認定講習を10単位、妊婦授乳婦の指導実績30症例
試験 あり
更新年と条件 5年-直近5年間当学会・日本薬剤師会・日本女性薬剤師会のいずれかの会員、指定学会の会員、日病薬または日本医療薬学会の認定薬剤師、指定の講習40単位、妊婦授乳婦の指導実績15症例、直近5年で学会発表1回
妊婦・授乳婦専門薬剤師
認定団体 日本病院薬剤師会
取得条件 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師、指定学会の会員、指定学会で発表3回(うち1回は発表者)、指定学会誌で論文2編(うち1回は筆頭著者)
試験 あり
更新年と条件 5年-直近5年間当学会・日本薬剤師会・日本女性薬剤師会のいずれかの会員、指定学会の会員、日病薬または日本医療薬学会の認定薬剤師、直近5年間に妊婦・授乳婦に関する専門業務に従事、指定の講習40単位、直近5年で指定学会で発表1回または指定学会誌で論文1編
栄養サポート(NST)専門療法士

静脈栄養・経腸栄養を用いた臨床栄養学に関する優れた知識と技能を有しているとみなした者

認定団体 日本経静脈経腸栄養学会
取得条件 医療・福祉施設に5年以上勤務し、栄養サポートに関する業務に従事した経験、当学会の指定研修30単位、認定施設の実地研修40時間、
試験 あり
更新年と条件 5年-過去5年間当学会員、当学会の指定研修30単位、過去5年中2年以上臨床栄養管理業務に従事
救急認定薬剤師

救急医療の現場で専門性の高い薬物医療を行えると認められた薬剤師

認定団体 日本臨床救急医学会
取得条件 病院勤務5年(うち2年以上救急医療に従事)、当学会会員、前述3団体のいずれかの生涯研修認定薬剤師、救急医療業務25症例、指定の講習50単位
試験 あり
更新年と条件 5年-指定の講習80単位
自分に合った求人が見つからない方は コンサルタントにお任せください!
求人リクエストをする